カラスによるふん害を減らしたい!

カラスのふん害と科学的根拠に基づいた対策

ふん害の種類と原因

車へのふん害、駅でのふん害、道路でのふん害、建物へのふん害などのカラスによる被害が発生しています。車へのふん害は放っておくと塗装が剥がれるなどボディへのダメージがあります。駅では利用客に糞がかかるということは稀でしょうが、周囲には悪臭が漂います。道路のふん害も悪臭が漂う他、街路樹や電線などをねぐらとして利用する場合、通行人に糞がかかることがあります。また、清掃も大変です。建物屋上などであれば、糞や羽が排水設備を詰まらせるという被害もあります。

ふん害が大規模に、頻繁に発生する場所は、カラスのねぐらになっている、もしくはねぐらに入る前の一時的な集合場所になっている場合がほとんどです。市街地に近いねぐらとして、夜間に人気のなく樹木が多い神社や公園、森などがねぐらとして選ばれやすいです。その際は、近隣の高い建物や電線などが一時的な集合場所になることがあり、夕方になると多数のカラスが飛来し、その下の道路は糞で真っ白になります。また、場所によっては、樹木ではない電線や建物がねぐらになることもあります。電線などをねぐらとする場合、夜通し滞在するため、直下の道路もひどいふん害が発生します。

ねぐらでのカラス対策

ねぐらでの対策は注意が必要です。市街地の森などをねぐらにしている場合、追払いを行った結果、周辺の電線や建物をねぐらにしてしまうという場合があるからです。その結果、市街地でふん害が発生してしまいます。ねぐらが森に収まっていれば、目立った被害ではなかったものの、周辺にねぐらが拡散することで、被害が悪化してしまいます。夜間滞在することが問題ない場所であれば、無理に追払おうとしないことが正しい選択です。特にねぐらは、冬ねぐらなど季節性のものが多く、時期がくれば解消されます。ですので、できれば静観しましょう。

とは言っても、ねぐら周辺ではひどいふん害に悩まされることがあります。カラスはねぐらに入る前に一時的に集まる「就塒前集合」という行動をします。ねぐら付近の電線や建物などに集まってから、ある程度の数になったところでねぐらに入っていきます。そのため、電線の下などではふん害が発生します。このような被害に対しては、局所的な対策が有効です。被害が発生する道路の電線や建物などにおいて、別の場所へと移動を促す方法です。レーザーポインターやライトなどで追い払う対策が実施されておりますが、一旦離れるものの、すぐに戻ってきてしまうことが多いようです。

CrowLabでは警戒時のカラスの鳴き声を使うことで、これまで電線下や建物などのふん害を長期的に軽減した実績が多数あります。特定のエリアにのみ聞こえるように音量を絞ることで、ねぐらには影響を与えず、就塒前集合の場である電線や建物などへの飛来を防ぐことで、ふん害を軽減しております。音量を絞って使用するため、住宅街の深夜でも問題なく使用できます。

CrowLab代表の塚原の著書『カラスをだます』でも、カラスの生態を考慮したカラス対策を紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

長期的にカラスのふん害を軽減するCrowLabのカラス対策

CrowLabでは、代表の塚原による長年のカラスの音声コミュニケーションに研究から、カラスの行動をコントロールする技術を開発しました。具体的には、カラスが警戒する際の様々なシチュエーションの鳴き声を現場の状況にあわせてスピーカーから再生することで、カラスの警戒心をあおり、別の場所への移動を促します。以下の通り、多数実績があります。

カラスのふん害対策の実績の例

八戸市市街地での広域かつ長期的なふん害対策

八戸市では、冬になるとカラスが市街地をねぐらにします。電線等に大量のカラスが一晩中止まり、糞害が発生します。八戸市では、これまで、ライトによる追い払いを実施していましたが、一時的にしか追い払えず、糞害の軽減には至りませんでした。

2019年度の実証実験

CrowLabでは、八戸市の協力を得て、手持ちスピーカーや広報車から追い払い音声を複数日にわたって流すことで、市街地の糞害が長期的に軽減されるかどうか実験を行いました。

実験は、市内でも集中的な糞害が確認される中心街の1ブロック(4ha程度)にて行いました。2020年2月4日に1回目の音声による追い払いを行い、その後、2月中に3回実施しました。3月に入ると、カラスの飛来がほとんど見られなかったことから、追い払いは実施しておりません。カラスの飛来の様子は定点カメラで撮影し、夜間の飛来数をカウントしました。



グラフは、カメラによる定点観察を行ったある電線に止まっていたカラスの羽数の変化を示します。横軸は日付、縦軸はカラスの羽数です。グレーのドットはその日のある時刻(18:00, 19:00, 20:00, 21:00, 22:00)に観察されたカラスの羽数を示しています(カメラ映像から羽数のカウントが困難な場合は欠損値として扱い、グラフには反映してません)。赤矢印は音声を再生した日です。

実験の結果、ある電線では、実験開始前の1週間(1/28-2/3)は一日に平均して18羽ほど観察されていたのが、実験開始からの1週間(2/4-10)では平均6羽と1/3に減少し、その後も減少していました。また、観察された最大羽数も、実験開始前の1週間では100羽程度、実験開始からの1週間では40羽程度、2週目以降は、ほとんど見られなくなりました。

八戸市によると、集中的な糞害は見られなくなり、また、例年に比べ苦情も減ったそうです。このように、市街地において、広域かつ長期的にカラスの糞害を軽減できたのは、全国初の例です。本取り組みは2020年4月23日の河北新報等に掲載されました。

2020年度のサービス提供

2019年度の実証実験での成果を得て、2020年度には音声貸出サービスを提供することとなりました。市街地の複数箇所に音声再生装置を設置し、ふん害の軽減を確認しております。現在、結果を解析中です。

熊本市市街地でのふん害対策


熊本市に飛来するミヤマガラス(左)、対策実施まえの熊本城付近の様子(右)

熊本市では、ここ数年、冬になるとカラスが市街地をねぐらにしていました。熊本市の場合、四季を通じて生息する留鳥のハシブトガラスとハシボソガラスの他、冬には越冬のために大陸から渡ってくるミヤマガラスという種が混在しているのが特徴です。冬の熊本市の中心市街地は大量のミヤマガラスで埋め尽くされます。ミヤマガラスは集団で行動する習性があり、その分、ふん害も目立ちます。熊本市では、これまで、ライトによる追い払いを実施していましたが、一時的にしか追い払えず、糞害の軽減には至りませんでした。

2020年度はCrowLabの音声貸出サービスを提供するとともに佐賀大学と共同研究で効果検証を行いました。中心市街地にある花畑公園がねぐらとなっていましたが、そこで12月より1箇月程度音声を再生しました。すると花畑公園だけでなく、熊本城付近や繁華街のカラスのほとんどが姿を消しました。佐賀大学の調査によると、10km程度離れた山地へとねぐらを移したようです。

この取り組みは 2021年1月28日の熊本朝日放送にて「熊本市中心市街地 カラス追い払い実験「9割減った」」、2021年3月13日の朝日新聞にて「カラス撃退 熊本市に軍配 実証試験「成功」」など、様々なメディアにて紹介されました。

福井市市街地でのふん害対策

音声再生中の様子

福井市では秋から冬にかけて、市街地に多数のカラスが飛来します。幹線道路沿いの電線には夕方になると多数のカラスが飛来し、道路のふん害が発生しています。2017年から3年間、タカによる追払いを行いましたが、効果がありませんでした。2020年度にCrowLabの音声貸出サービスを提供しました。福井市職員が週に1度、夕方に音声を再生しました。福井市によると、対策の実施から約3箇月で幹線道路沿いへのカラスの飛来はなくなり、糞害は改善され苦情はほとんどなくなりました。効果が認められ、2021年度も引き続き導入いただくことになりました。
弊社サービスの導入については、2021年10月の福井新聞に掲載されました。

会津若松市市街地でのふん害対策

会津若松市では、会津若松駅周辺に多数のカラスが飛来し、糞害等の被害が生じています。10月から12月の間、カラスが飛来する場所にスピーカーを設置し、タイマー制御で音声を再生し、追払いを実施しました。その結果、会津若松市によると、設置後数日でカラスの飛来はなくなり、市内の別の場所へと移動し、一度追払いに成功した場所にはカラスの飛来はほぼ観察されなかった、とのことです。2019年度と2020年度ご契約いただいております。

勝浦市市街地でのふん害対策

勝浦市内では、カラスが市街地をねぐらにします。深夜から朝にかけてカラスが滞在するため、道路にふん害が発生します。2020年度に弊社サービスをご利用いただき、音声を再生しました。勝浦市によると一定の効果が得られたとのことで、2021年度も引き続き導入いただくこととなりました。

深谷市市街地でのふん害対策

深谷市内では、カラスが深谷駅前をねぐらにします。夕方になると駅周辺に多数のカラスが飛来します。2020年度に弊社サービスをご利用いただき、スピーカーを設置し、音声を再生しました。深谷市によると一定の効果が得られたとのことです。

新潟市商店街でのふん害対策

新潟市の万代シテイ商店街では、冬場の中心市街地に多数のカラスが飛来し、夜間から朝まで電線等に滞在し、道路の糞害が問題となっています。11月と12月に糞害が顕著な道路周辺の建物にスピーカーを設置し、タイマー制御で行動制御の音声を再生し、追払いを実施しました。万代シテイ商店街によると、12月中旬の時点でカラスの飛来はみられなくなったとのことです。

某電力会社の変電所でのふん害対策

某電力会社の変電所には、秋頃多数のカラスが飛来し、ねぐらとする。夜間に滞在し、ふん害が発生することで、過去に電気事故を引き起こした。2020年度に弊社サービスを導入いただいた後、電力会社によると、高い効果が確認され、カラスの飛来はほぼなくなった。2021年度も引き続き導入いただくこととなった。

某電力会社の変電所でのふん害対策

某電力会社の変電所には、冬に多数のカラスが飛来し、ねぐらとする。夜間に滞在し、ふん害が発生することで、過去に電気事故を引き起こした。2020年度に弊社サービスを導入いただいた。電力会社によると、一定の効果が確認され、2021年度も引き続き導入いただくこととなった。

鉄道会社の栃木県内の某駅でのふん害対策

準備中です

鉄道会社の千葉県内の某駅でのふん害対策

準備中です

神奈川県鎌倉市のマンションでのふん害対策

準備中です

栃木県某病院でのふん害対策

準備中です

青森県八戸市の立体駐車場

市街地をねぐらにするカラスによる目の前の道路への糞害に悩まされておりました。従業員の方が毎日清掃しなければならなかったそうです。立体駐車場の4階に音声再生装置を設置し、被害が発生する冬の4ヶ月間被害を軽減しました。2年連続で被害を軽減しました。

栃木県の某企業様の社員駐車場

社員駐車場の自動車へのカラスのふん害が発生してます。毎年夏になると、近くの森にカラスがねぐらを作ります。そのため、夕方になると多数のカラスが敷地内の建物や付近の高圧鉄塔、電線に一時的に飛来し、従業員の帰宅時に、社員駐車場までの通路に大量の糞が降りそそぎます。サービスをご利用いただき、被害が発生する半年程度、ふん害を軽減することができました。

CrowLab音声ライセンス「だまくらカラス」

自動車へのカラス被害には「CrowLab音声ライセンス「だまくらカラス」」が適しております。
詳細は以下のサービス案内のページをご覧ください。

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